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健康教育コーナー

予防しよう!肺炎

風邪の悪化から肺炎に進行することもありますが、基本的には風邪と肺炎では、感染する部位が違うため、別の病気として捉えられています。
風邪は鼻や喉(上気道)にウイルスや細菌が感染して炎症を起こします。肺炎は肺の中の感染症で、酸素と二酸化炭素の入れ替えを行う「肺胞(はいほう)」という部位に炎症が起こります。ウイルスや細菌は、鼻や口から侵入し、喉から肺の中に入り込みます。通常は免疫力によって、喉でウイルスや細菌を撃退できますが、免疫力が下がっている時は、喉や気管を通り抜けて肺まで侵入してしまいます。

肺炎の原因となる主な微生物は、肺炎球菌や肺炎マイコプラズマです。様々な原因菌があり、それぞれに効力のある治療薬が異なるため、肺炎の治療には、「原因菌の特定」がとても重要です。

肺炎菌は90種類以上あり、肺炎の他、髄膜炎、副鼻腔炎、中耳炎などを起こします。人の鼻や喉でしか生きられず、主に子どもに棲み付きます。肺炎球菌は人体にある程度、常在することもあります。大人で肺炎球菌を持っている人は数%程度です。

子どものくしゃみで広がりやすく、免疫力の低下した大人に感染した場合には、肺炎を起こしやすくなります。
肺炎球菌は分厚い膜に包まれているため、攻撃に強く、自己免疫で退治するのが難しい細菌です。抗菌薬(抗生物質)が効かない耐性菌もあり、重症化しやすいため、予防が必要です。
インフルエンザ感染時は、気道の表面の細胞が壊され、細菌が肺に侵入しやすくなります。

加齢と共に増え、死亡原因として増えているのが、誤嚥(ごえん)性肺炎です。食べ物を飲み込む際に間違って肺の方に流れ込んで発症します。飲み込む力や気道に入ったものを咳で外に出す力が弱くなったり、唾液に含まれた細菌が気管に流れ込んだりした時に、細菌を撃退する白血球に力がないと、気管支や肺に細菌が入り込んで増殖し、誤嚥性肺炎を引き起こします。

肺炎を予防するには

皮膚1㎠あたりの常在最近は1~10万個、便1gあたりの口腔細菌は100~1000億個、唾液1㎖あたりの最近は1~10億個と言われており、唾液中の細菌数は皮膚の1万倍です。肺炎を予防するには、「口の中をきれいにすること、予防接種、免疫力の強化」に気をつけましょう。

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