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健康教育コーナー

血管が裂ける病気とは?!

大動脈解離(かいり)」という病名を聞いたことはあるでしょうか?

「大動脈」とは、心臓から全身に向けて送り出された血液が最初に通る一番太い血管で、クエスチョンマーク(?)のような形をしています。心臓から出て上方向に向かい、すぐに3本に枝分かれした血管があり、脳と左右の腕へ血液を送ります。そして大動脈は弓状に曲がって下に向かい、心臓の後ろの背中側に回って下半身へ向かいます。大動脈から臓器や両足へ枝分かれしていきます。心臓を出てから横隔膜までを総称して「胸部大動脈」といい、横隔膜から下を「腹部大動脈」といいます。

動脈解離は全身の動脈どこでも起こりますが、血圧が高いと、大動脈や脳動脈で起こりやすくなっています。動脈の壁は、血液の流れる内側から内膜・中膜・外膜の3層になっています。中膜が弱い状態があって一番内側の内膜の一部が破れた時、内膜と外膜の間に血液が流れ込み、血流によって中膜細胞が破壊されて裂け、元々は動脈の壁であった部分に血液の通り道がもう一つできてしまう状態を「解離」といいます。動脈の壁内に流れ込んだ血流によって、血液の流れる方向に沿って裂け目は広がり、解離が広がっていきます。そして、別の内装の裂け目から再ひ本来の二管内に血流が戻ります。

流れ込んだ血液によって血管壁が膨らみ内膜が元々の血管内にめくれ上がるような形となって血管を狭めると、本来の血流が阻害されてその先の臓器に血が流れにくくなってしまいます。最悪の場合は詰まって梗塞を起こします。裂け目が中膜から外膜に及ぶと、外側に血管が膨れて「解離性動脈瘤」となります。脳血管の外膜は非常にもろいため簡単に破れて「くも膜下出血」を起こします。大動脈の心臓に近い部分で解離が起こると致命的な合併症が起きる可能性が特に高いです。

解離では、ほとんどの場合、何の前触れもなく突然起こる頭、胸、背中の激痛が特徴で、その後の血管狭窄や瘤破裂などで様々な症状が起こります。様子を見ずに、すぐに治療を受けましよう。発症は冬に多い傾向があります。原因として特に重要な危険因子は高血圧です。発症と同時に死んでしまうこともしばしばですので、日ごろから血圧のことに関しては、気をつかうようにしてください。

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