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子宮内膜症って、どんな病気?

子宮内膜症は、10代女性にも増えており、長い期間付き合わなければならない病気です。

女性の体内では、毎月繰り返し、生理終了期頃から次の排卵期まで卵巣からのホルモンによって、子宮の内腔にある「子宮内膜」が次第に厚くなり、受精卵を迎える準備をします。子宮内膜に受精卵がもぐり込み、着床することで妊娠が成立します。排卵から約2週間経過しても着床が起こらないと子宮内膜は不要になり、剥がれて子宮から体外に排出されます。これが生理です。
子宮内膜症とは、「子宮の中の内膜が炎症を起こして荒れた状態」と考える方が多いのではないでしょうか?しかし、それは間違えています。

本来は子宮の内腔にしか存在しないはずの子宮内膜組織が、子宮内腔「以外」の場所に発生し、増殖・剥離をくり返してしまう病気のことを「子宮内膜症」といいます。発生しやすい場所は、骨盤内の臓器を覆う「腹膜」、子宮の両脇にある「卵巣」「卵管」、子宮の裏側と直腸の隙間にある「ダグラス窩(か)」などです。

卵巣の中に発生した子宮内膜が出血をくり返すと、チョコレート色をした古い血液が袋のように溜まり、血腫になったものを「チョコレート嚢胞」といい、卵巣が腫れて周囲の卵管などに癒着します。不妊の原因になったり、発生率は0.7%程ですが、ガン化することがあるため、40才以上の方や、嚢胞が10cm以上の場合は、特に注意しなければいけません。子宮の壁(筋層)内にできたものを「子宮腺筋症」といい、子宮全体が肥大する傾向にあります。
どこに発生しても、子宮の内膜と同じく、生理周期に合わせて内膜が増殖・剥離出血を繰り返しますが、排出口がないため、血腫になったり、炎症が起きて周囲組織と癒着し、生理痛・腰痛・下腹部痛などの症状が現れ、生理の度に病気が進行していきます。

子宮内膜症の原因は明らかになっていません。ガンなどとは異なり、命にかかわることはありませんが、どの治療法を選択しても将来的に再発を繰り返しやすく、卵巣や子宮ごと取り除く手術を受ける以外は完治させることが難しく、痛みなどの症状をコントロールしながら閉経まで気長につきあっていく病気です。

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