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健康教育コーナー

食べることが、体を老化させている!?

食べて取り込んだ栄養素から、体を動かすためのエネルギーを作るには、酸素を使って栄養素を燃やすこと、「酸化」が必要なのです。酸素がなければ、いくら栄養のあるものを食べても多くのエネルギーを取り出すことができず、空気の中の酸素を使って分解すると沢山のエネルギーを取り出すことができます。
赤血球以外の全ての細胞の中に存在するエネルギー生産装置ミトコンドリアで電子のやり取り(=酸化還元)を行ない、栄養素はエネルギー源に変換されます。このことを「エネルギー代謝」といいます。

2000kcalの食べ物をエネルギーに変えるために500リットルもの酸素を利用します。車がガソリンを使って燃焼し、排気ガスが出るように、酸素を利用することで「活性酸素」が出来てしまいます。活性酸素は酸素よりも他の物質を酸化する能力が高く、体内に侵入した細菌から強い酸化力で体を守ったり、不要な細胞の処理、細胞情報伝達、酵素の働きを促したりと健康を維持する働きをしていますが、活性酸素が多すぎると健康な細胞を破壊してしまう有害物質になります。
ミトコンドリアで酸化反応を行なう時に、酸素は他の分子との間で自身がもつ電子を受け渡すことでバランスが崩れ不安定な活性酸素となり、体中の細胞を駆け巡って他の安定した分子を破壊し、自分にあった電子を奪ってバランスを保とうとします。この行動が、体にとって悪影響となって現れてくるのです。

活性酸素は何かにくっつくと、その性質や機能を変えてしまいます。細胞膜にくっつくと、過酸化脂質を作り組織や細胞を破壊、タンパク質は変性し、酵素は失活、DNAは損傷・複製失敗からガンに。体内には、活性酸素を無害化する抗酸化システムがありますが、処理しきれない活性酸素が残存した場合は、細胞を傷つけたり死減させることによって、老化を促進すると考えられています

食べすぎれば食べすぎるだけそれをエネルギーに変える為に酸素を消費しなくてはならず、酸素を消費すればするだけ活性酸素を生み出してしまいます。だから、抗酸化に取り組むと同時に、食べる量そのものにも気をつけなければいけないのです。
食べる量をやや少なめにして腹七分目を守ることが、不老長寿の上でキーになるのです。

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