ホーム > 健康教育コーナー > 食物はどこで吸収されているの?

健康教育コーナー

食物はどこで吸収されているの?

食物の消化・吸収の流れを見ていきましょう。

最初の消化活動は咀嚼です。よく噛むことで食物の表面積が大きくなり、分解効率が良くなります。次は唾液による消化です。唾液に含まれる酵素は、糖質を分解します。よく噛んで唾液を増やすことで胃腸への負担が軽くなります。

食物は食道を通って胃へ向かいます。胃の内側の粘膜には胃液の出る穴が大量に存在しています。ガストリンなどのホルモンによって胃液の分泌は促進されます。胃は、食物と胃液を混ぜて殺菌し、かゆ状にして一旦貯蔵し、次の腸での消化・吸収に備えて、少しずつ十二指腸に送る役割をしています。食後10分頃から十二指腸に送られ始め、胃の通過時間は糖質が一番早く2~3時間程、タンパク質は4時間程、脂肪は胃の運動を抑制するので一番時間がかかります。脂肪の多い食物を食べると胃に負担を感じるのは、このためです。

胃から十二指腸に食物が移送されると、十二指腸の壁にある細胞から分泌される数種の消化管ホルモンによって膵臓から膵液が、胆嚢から胆汁が分泌、さらに腸液と混ざりあい、タンパク質はアミノ酸に精質はブドウ糖に、脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解されます。十二指腸では、力ルシウム、マグネシウム、鉄などが吸収されます。胆汁は、膵臓から出る脂肪を分解する酵素を活性させ、脂肪を分解しやすくし、腸内で吸収できるようにする働きをしています。

次は小腸です。小腸の粘膜には栄養素を「さらに細かく」分解する消化酵素が並んでおり、細かく分解されたら、粘膜内の毛細血管からブドウ糖(糖質)、アミノ酸(タンパク質)、脂肪酸やグリセリンが、リンパ管からは脂肪そのものも吸収されます。
小腸の前半部分で、ビタミン、ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸、ほとんどの栄養素の吸収が終わります。小腸の後半部分では、ビタミンB12などの残った栄養素を吸収します。

栄養素が吸収されたあとのカスは、大腸で水分を吸収され、便となって体外に排出されます。

一覧へ戻る