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健康教育コーナー

涙も鼻水も血液からできている

血液はなぜ赤いのでしようか。血液成分の中で赤い色をしているのは「赤血球(せっけっきゅう)」です。赤血球は酸素を体中に運ぶという役割をしています。赤血球の中には「ヘモグロビン」が2億5000万個ぎっしり詰まっています。ヘモグロビンは、グロビンというタンパク質と鉄を含むヘムという色素の化合物で、鉄の部分に酸素を結合して運びます。血液が赤いのはヘム色素の色なのです。

涙、鼻水、母乳も血液から作られています。なのに、なぜ色が違うのでしょうか。
涙は「涙腺(るいせん)」で作られます。涙腺内の毛細血管から染み出た血液から赤血球・白血球・血小板を除き、液体成分のみを取り出したものです。涙の9割以上が水で出来ており、タンパク質、リン酸塩などを含んでいます。涙が作られる時に赤い赤血球が除かれるので、涙は赤くならず透明なのです。

鼻水は、鼻の粘膜の下の「鼻腺(びせん)」で作られます。鼻腔内の毛細血管から血液の水分が変化した浸出液が出てきたものが鼻水です。鼻水も血液から出来ていて、赤い赤血球が除かれているので透明なのです。一方、泣いた時に出る鼻水は、涙です。大量の涙を流すと、涙の一部が目と鼻をつなぐ細い管「涙鼻管」を通って鼻腔に流れ、鼻水となって出てきます。熱いものを食べた時の鼻水は、空気の温度調節をするための鼻水と、鼻の内側に付着した湯気(水蒸気)が混じったものです。

母乳も血液から作られています。血液中のタンパク質、栄養素、白血球は母乳の成分として取り込まれますが、赤色の赤血球は取り込まれないために、母乳は乳白色になります。

尿は腎臓で血液をろ過することによって作られています。尿の色は、役割の終わった赤血球内のヘムの分解生成物であるウロビリンの色である黄色になります。

健康な便の色は黄土色です。この色も同じく、役割の終わった赤血球内のヘムが肝臓で分解され黄色色素のビリルビンに変化し、肝臓で作られる黄褐色の液体、胆汁(たんじゅう)と混ざって便の色になっています。

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