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健康教育コーナー

食事をおいしく食べるには

「食事がおいしくて食べ過ぎて困ってしまう」という方のほうが多いのではないでしようか? では、味覚を感じなくなると、どのような感覚になるのでしようか? 「何を食べても味がしない、苦く感じる」「砂をかんでいるようだ」
ストレス発散にもなる食事。食べなければお腹が空くし、生きて行けない。そんな食事の味がしないというのは、とても辛い症状です。

舌の大部分は筋肉です。舌の主な働きは、食べ物と唾液を混ぜ合わせて食道に送り込むこと、声や言葉を発音よく出すこと、味覚を感じることです。味覚を感じるのは、味蕾(みらい)という小さな感覚器官です。味蕾は味細胞(みさいぼう)の集まりで、舌の表面にあるブツブツした舌乳頭(ぜつにゅうとう)の中にあり、舌には約5000個、国全体では約6000個あります。

味を感じるには、食べ物が唾液と混じって水溶液になる必要があり、浸透して味蕾が味刺激を受けると味蕾の底部にある神経線維を通って、大脳の味覚中枢へと信号が伝わり、味を感じます。人間の味覚には甘味・塩味・うま味・酸味・苦味の5つがあり、それぞれの味に特に敏感な部分があります。

味蕾の味細胞の寿命は約10.5日と短く、次々と新しい細胞に入れ替わります。その際にたくさんの「亜鉛」を必要とします。亜鉛が不足すると細胞の生まれ変わりが遅くなり、味細胞の構造や機能に影響することで、味覚障害を引き起こしてしまうのです。味覚機能は年齢とともにゆっくり低下し、70歳頃には急激に低下します。食事がおいしく感じなくなると、食欲も低下し、免疫や体力を保つための栄養を十分に摂ることができなくなります。

おいしさを感じるには、食事やサプリメントでの亜鉛摂取を心がけ、会話をして口を動かし唾液を増やしたり、よく噛んで唾液を絡ませるようにしましょう。若い世代の簡単に食事を済ませることでの亜鉛不足にも気をつけましょう。

味覚障害には一般的に亜鉛製剤の内服治療が行われています。

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