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健康教育コーナー

立ちくらみと貧血は別物なの?

立ち上がった瞬間にクラっとする、ふらふらする、目の前が白く・暗くなることを「立ちくらみ」とよんでいます。これは、貧血とは異なり「起立性低血圧」と呼ばれる症状です。急に立ち上がったことで心臓から血液を送るための圧力が急激に弱まって脳への血液供給量が減少し、ふらつきやめまいを引き起こします。失神も貧血が原因と間違われますが、これも全く別物の症状です。

「貧血」とはとは血液中の赤血球の数が少なくなった状態や、赤血球中のヘモグロビン量が少なくなった状態のことをいいます。
貧血の原因として代表的なものが「鉄欠乏性貧血」です。ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割をする、赤血球に含まれている物質です。ヘモグロビンを合成するためには「鉄」が必要です。鉄が不足するとヘモグロビンが合成できなくなり、ヘモグロビンが減ってしまうと、赤血球の大きさがきゅっと小さく、ぺらぺらに薄くなり、酸素を全身に運べなくなってしまいます。

貧血であるかどうかは血液検査で確認しましよう。
以下の5点を確認します。

  1. 赤血球数(赤血球の量)
  2. ヘモグロビン(ヘモグロビンの量)
  3. MCV(赤血球の大きさ)
  4. 血清鉄(血中の鉄の量)
  5. 血清フェリチン(血中の貯蔵鉄の量) 

鉄は人体の中に約4g含まれており、3分の2がヘモグロビンとして存在し、残りは「貯蔵鉄」という形で筋肉などにも含まれています。

鉄欠乏性貧血では、不足している鉄分を補うことで症状を改善することができます。一般的に鉄剤を1日1~2回内服します。医薬品の鉄剤はサプリメントよりも鉄の含有量が多いので、鉄欠乏性貧血であった場合は医薬品の鉄剤を利用しましょう。

1~2週間で網赤血球が増え(血が盛んに造られていることを表す)、3~4週間でヘモグロビンが増え、2~4ヶ月でヘモグロビンが正常化し、6ヶ月程でフェリチンが正常化します。
全身倦怠感がなかなか改善しない場合は、隠れ貧血であることがあります。ヘモグロビンは正常値でも予備の貯蔵鉄であるフェリチン値が低いことが原因であるため、血液検査でフェリチン値を測ってもらうように伝えてくだい。

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