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健康教育コーナー

酸素を送り届ける赤血球

生きるため、身体を動かすためには、食べ物と酸素が必要ですね。なぜ酸素が必要なのでしょうか?

酸素がなければ、いくら栄養のあるものを食べてもエネルギーを取り出すことができないからです。炭水化物や糖分を酸素を使わずに分解すると、エネルギーが2単位できます。しかし、酸素を使って分解すると36単位できます。気体の中で酸素が一番エネルギー変換効率が良いのです。生命誕生当時の地球には酸素はあまり無く、二酸化炭素がほとんどだったのが、進化の過程で酸素が増え、多くの生き物が酸素を使うようになったと言われています。

酸素を全身の細胞まで送り届けるのが、血液成分の「赤血球」です。酸素を送り届ける赤血球
血液の約半分は液体成分の血漿(けっしょう)です。試験管の中で薄い黄色のうわずみとなっている部分です。下に沈んだ赤い部分が、残りの成分です。99%が赤血球、残りの1%が免疫機能の自血球と、止血機能の血小板です。
赤血球は中央がくぼんだ円盤状の形で、直径7~8μm(マイクロメートル)で、厚さは約2μm。赤血球を1列に125個並べてようやく「1mm」になるかというサイズです。

赤血球の中には「ヘモグロビン」というタンパク質が2億5000万個ぎっしり詰まっています。ヘモグロビンは、鉄を含むヘムという色素とグロビンというタンパク質の化合物で、鉄の部分に酸素が結合して酸素を運びます。赤血球というケースにヘモグロビンを入れたおかげで、酸素を運ぶスピードが速くなったと考えられています。

細胞での酸素と二酸化炭素のガス交換や、栄養素・老廃物の移動は全て「毛細血管」で行われます。毛細血管にはたくさんの細かな孔が開いていて、酸素と栄養素が溶け込んだ血漿が孔から血管の外へとしみ出し、細胞周辺の間質液と混ざり合って、その間質液がじわじわと細胞の中ヘ入っていき、受け渡しの完了です。
老廃物の回収にも毛細血管血流が重要となります。

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