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健康教育コーナー

身体が温かいのは何のため?

実は、体温が高いと「菌類が繁殖しにくい」のです。体温が1度上がるごとに「病原体として増殖できる真菌」の種類が6%ずつ減ることがわかっています。風邪をひいて熱が出るのは、体温を上げて病原体である菌が増殖できない温度にしようとしているのです。体温を高く保つために、食べ物から栄養をエネルギーに変えて常に燃やし続け、その75%以上が熱に変換されて体温の維持に使われています。

一方、体温が42℃を超えると、体内の酵素系の障害が起こり始め、脳や内臓などの体の組織のタンパク質も熱により変性し命の危険があると言われています。低体温では20℃近くで心臓の動きが阻害され、命がおびやかされると考えられています。

体温の調節は、体のコントロールセンターである脳内の「視床下部」からの指令で行われます。

寒い時、体温を上げるには

  • 皮膚の血管を細くして血流を減らし、毛穴や汗腺を閉じて鳥肌を立てるなどして、皮膚から体内の熱が外へ逃げないようにする。
    →寒い時に顔色が悪くなるのは、皮膚に運ばれる血流が少なくなるからです。
  • 筋肉(骨格筋)を収縮させて震えを起こし、熱を産生す
    →これが寒気です。寒気で熱を産生しているとは驚きですね。

暑い時、体温を下げるには

  • 皮膚の血管を緩めて拡張させ、血流を促し、皮膚から体内の熱を外へ逃がす。
    →体の深部の熱は血流によって皮膚まで運ばれて体温が下がります。
  • 汗腺を活発化させて汗を流し、汗が蒸発することで皮膚から体内の熱を外へ逃がす。
    →汗をかいた後に寒くなるのはこのためです。
  • 筋肉(骨格筋)を緩めて熱の産生を抑える。

自分で意識をしなくともこのような変化が自動的に起こる人体とは素晴らしいものです。
血流を良くすることが熱中症対策にも繋がるかもしれませんね。

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